ベルリンから帰ってきました。
まずは報告を先に。
今回ベルリンダンスフェスティバル、Tanzolympコンクールに参加した高橋芙季は、コンクールで2位を頂きました。
そして、スカラシップオーディションでは、
カナダのバレエスクールからスカラシップのオファーをいただきました。
彼女の踊りが終わった後、私はまだまだ彼女がやることがあるので、もっと出来るところ、必要な部分を駄目出しして、ベルリン滞在中もレッスンをしてきましたが、最後にこのような結果を知り、とても嬉しく思います。
スタジオ留守中にレッスンをしてくださった先生方、応援してくれた生徒たち、保護者の皆さん、本当にありがとうございました。
この結果は本人の自信にもつながったと思いますので、更に頑張ってくれると思います。
そしてハリヤマバレエの子供たちにも夢や希望を持ついい影響になると願います。
今後これからもバレエ留学やコンクールを目指したい子供たちが出てくれば大いに協力していきます。
さてドイツでの経験を報告します。
17日こちらを夜6時に出発して向こうの朝9時に到着。
そのままホテルにチェックインをしたら会場に行ってリハーサル。
その後もスタジオに移動して最終練習。
飛行機の中でほとんど寝ていないこともあってオールナイトの後の練習状態です。
無理はしないとはいえ、体力と気力はこの世界では必須です。
次の日、18日はもう早速コンクール出場。
出場が2番目でしたので朝6時に起きて、髪の毛をして、朝食を食べ、会場に行って、ワームアップクラスをして、衣装をきて、靴を縫ったら、あっという間に出番。
このコンクールは二つ踊るので、1曲目が終わったらすぐ着替えて次の踊りでした。
出番が終わったら、他の人の踊りを見ました。
日本からの出場者、またヨーロッパに留学している日本人も出場していましたし、出場者はロシア圏、ヨーロッパ、ブラジル、韓国などから来ていました。
高感度があるのは基本のポディションを丁寧に使って踊っている人、男性はテクニックがバッチリ決まると拍手が大きかったです。
19日
午前中は美術館めぐりをしました。
このコンクールに出ている人は美術館に無料で行けるのです。
午後からは引き続きコンクールを見に行きました。
夜はウラジーミル・マラーホフ氏に特別レッスンをして頂きました。
お忙しいマラーホフ氏の特別レッスンは出張の間のこの日にしか出来ないということで、こんな幸運なことが叶って、本当に素晴らしい時間でした。
マラーホフさんにバリエーションを指導していただき、たくさんのアドバイスを頂き、見本もたくさん見せてくださって、
手取り足取り体を触ってレッスンしてくださいました。
ふきちゃんと私にとってバレエ人生の宝物となりました。
ふきちゃんはマラーホフさんから彼が履いていたシューズに直接サインをしたスペシャルバレエシューズをプレゼントされて、もうビックリ!!
お優しい人です。
このシューズはベルリンで頂いた幸運の靴として持ち歩いたらいいのじゃないか!?と思うほどです。
私は発売終了したというマラーホフさんの本を頂いて、サインを入れてもらいました!
20日
朝はまたコンクールを見に行きました。
コンクールはグループダンス部門と民族舞踊部門。
ロシアからきたコサックダンスや、ジョージアの伝統舞踊など、日本では見られない珍しい部門でした。
会場でウラジーミル・ワシリエフ氏と写真を撮っていただきました。
オリンピックの開会式でも出場されていた、ロシアバレエ界、世界のダンサーから尊敬されるワシリエフ氏とお写真を撮ってテンションがあがりました。
午後はまたレッスンしに行きました。
次の舞台、コンクールに向けて練習です。
この日は私の姉の愛美に特別レッスンをしてもらいました。
愛美がモスクワコンクールやジャクソンコンクールで踊って入賞をしたオーロラ姫のバリエーションを指導してもらいました。
オーロラ姫は雰囲気が大事。繊細な手の使い方、首や背中の使い方も大事です。
愛美先生は丁寧に手の使い方など指導してくれました。
夜はコンクール・ワークショップでした。
審査員のニーナ・アナニアシヴィリ氏のワークショップとマラーホフ氏のワークショップ。
2クラスを受けました。
私は見学。
アナニアシヴィリはテキパキと要所を要所をしっかりと注意し、テンポよくレッスン。
『五番ポディション!!五番!五番!五番どこ!!』
『かかと前。かかと前。』と何度も何度も子供たちに注意。
また『後ろに反ってしまっている子が多い。反らない!反らないで!』、と何度も注意していました。
マラーホフのレッスンは、コンビネーションが少し複雑で、おそらく受けた子供たちにとっては難しかったのかもしれません。
いつもと違った流れのコンビネーションでも、頭を使って覚えなければいけません!
マラーホフ氏が先生たちに向かって
『指導者がこうだと言ったコンビネーションを子供たちが勝手に簡単にしている。これは許されることですか?』、と言った事が頭に残りました。
そのコンビネーションにはシスというジャンプが入っていました、それをトライせずにロワイヤルにしている生徒たちが居たことをマラーホフ氏が指導者たちに向けて話されたのでした。
21日
朝はベルリン国立バレエ団の朝のレッスンを見学に行きました。
プロフェッショナルのダンサーたちのレッスンを見れば必ず刺激を受けます。
やはり上半身の流れが美しい。
プロのバレエ団でもベルリンバレエ団の先生はダンサーたちにしっかり注意をしています。
音のとり方が違うと、音を止めて、説明をしてもう一度やり直したり、
体の使い方をそれぞれにアドバイスしたり。
クラスの最後の回転技、フェッテは次々にトリプルが入れたり、見ものでした!
午後からはスカラシップ・オーディションでした。
バーにぎっしりと生徒たちが並んでいます。
ジャッジが前に座って生徒たちを見ています。
このようなことを経験して、大勢の中で自分をアピールすること、自分を光らせることを身につけるでしょう。
クラスの後は大急ぎでホテルに戻って、コンクールのガラ公演を見に行きました。
残念なことにガラ公演のステージがとても踊りにくそう。床のクッションが悪いみたいでダンサーが踊りにくそう。
しかもライティングが最悪で、どうしてこのようなライティングで踊っているのか理解しがたいガラ公演でした。
最終日。
朝は自由行動。やっと私はお土産を買いに出かけました。
午後からはまたレッスンしました。
オーロラ姫の続き、そのほかバリエーションを1時間半レッスンしました。
そして観光もして、
ベルリン最後の夜はフィルハーモニー。
ベルリンフィルハーモニーでサイモン・ラトルが指揮でした。
音楽を聴いていると、すぐこの曲ならどうやって踊ろう・・・どんな振り付けにしよう、、、と考え出してしまうのは職業病?
悪夢・・・という曲で皆がこの曲怖い・・・と言っているところを、私はこの曲で都会で葛藤している人々の振り付けをしようかな!なんて考えていました。。。
なんとも経験豊富で贅沢な1週間。
ベルリンでは姉妹3人の久しぶりな時間も過ごせました。
フキちゃんと本当にいい経験をしてきました。
お世話してくれた愛美には本当に感謝!
そしてこの機会を応援してくれた高橋さんのご両親をはじめ、スクールの皆さんに本当に感謝です!
人生で一番素敵なことって、いろいろな経験をすることじゃないかな。
お疲れ様でした!!
帰ってきて、やっと真央ちゃんの滑り見ました。
フリープログラムのパッションのある滑り、感動的でした!!
ふー、お疲れ様でした!
本当の本当にふーは自慢の親友です!
大変だと想うけど、私はずーっと応援してるからね!
大好き!頑張れ!
あかね