Hariyama Ballet Presents
Yume Performance 2014 Videos
Video Clip 01
Performance June 7th, 4:30 pm
Performed by Hariyama Balle Open class students and Juniors
http://youtu.be/_kjjxpxoEtE
Video Clip 02
Performance June 8th, 1pm
Performed by Hariyama Balle Kids and Juniors
http://youtu.be/j38hkaaSnms
Video Clip 03
Performance June 8th, 4 pm.
Performed by Hariyama Balle Kids and Juniors
http://youtu.be/9IZDfx_J3BM
無事に発表会が終わりました。
5年前の5月、ゆめパフォーマンスを初めて開催。
それからずっと5年間、ここニューヨークで古い歴史のある由緒ある場所、
リバーサイトチャーチシアターで主催してきました。
【ゆめ】パフォーマンスと名付けたのは私の家族が2001年から日本で行ってきた家族がそろって舞台を作りあげる私たち家族の夢のパフォーマンスから由来に、
今度はニューヨークで私が生徒との【ゆめ】のパフォーマンスをクリエイトする!と始めたもの。
私の夢、生徒たちの夢、そして見に来て下さる方に何か夢や希望を感じてもらえることが出来たらいいな・・・
そんな思いを込めてでした。
まさかニューヨークに単身で来たときは、バレエを教える、クラスを開校する、パフォーマンスを主催するなんて考えてもできませんでした。
とりあえず自力で生きていくことだけが目標でしたからね。
でも生きるためには仕事しなくちゃ!と、始めはバレエピアニストとして挑戦出来ないか?っと思いました。
仕事やビザについては全く無知で、知らないことばかりでした。
行き当たりばったりで生きてきたなぁ・・・。
行き当たりばったりで私は成長しています・・・。
なんとかビザを取り、運と、人と人とのめぐり合わせで仕事はどんどん増えて、1日6クラス伴奏する日もあり、
ニューヨークを駆け回る程になったことは生きていく自信になりました。
でも大好きなバレエにやはりもう一度戻りたい、関わりたい!と思いが強くなって2005年、細々と教え初めました。
幼稚園の時の夢は"バレエの先生!"でしたからね。
生徒は大人が数名から。細々とスタートしたバレエクラス。
この時も借りられるスタジオをネットで探して、見つけて、無事開講!
徐々に地道に口コミで生徒が増え、とはいえ、増えたり減ったりを繰り返し、難しいと思うこともありましたが、とにかく続けることが大事!!辞めたらお終い!!と自分に言って続けてきました。
"子供たちのクラスを開講してほしい"、と言われて子供クラスがスタート。
"大人のビギナークラスを開講してほしい"、"ストレッチクラスを開講してほしい"、"バリエーションクラスがあったらいいなぁ。"、"子供と一緒に参加できるクラスがあったら素晴らしい"、
と、いつも生徒たちのリクエストを聞きいれて、あったらいいな!に応えながら、ハリヤマバレエ(わたし)は成長してきました。
バレエといえばパフォーマンス、練習の成果を発表する機会、舞台という目標は生徒にとっても指導者にとっても熱を上げるとても有効な機会。
そして2007年に生徒たちと初のパフォーマンスを行いました。
55丁目にあるバレエ・アーツという大きなスタジオを借り、客席はパイプ椅子を並べた発表会。
生徒にとって人前で踊るということは人生で稀な事。
私にとっても初めて私が主催しプログラムを考え、振付をし、準備し、宣伝をして、初めての事ばかりの発表会。
それからというもの、パフォーマンスという楽しみ!遣り甲斐!生徒たちがパフォーマンスを通してコミュニティーを深め、絆を深めている姿に嬉しさを覚えて、パフォーマンスを定期的に開催するようになりました。
欲は出ます。
スタジオでの発表会から、やはり照明があって、舞台があって、舞台カーテンがあるところでパフォーマンスがしたい!
やれないだろうか!!!と思ったのは2009年。
でもニューヨークではどうやって劇場を借りたらいいんだろう??
いくらかかるんだろう??
照明スタッフや舞台監督っているのかな??
なにもわからない。
やってみるしかないよね。
とにかく沢山のシアターに問い合わせました。
こうやって書いているとニューヨークに来てから色々開拓したんだなぁ・・・。
アメリカに来てからは、なんでも自分で・・・がモットー位。
自分でやることで勉強する、知る、節約する、スキルを身に着ける、そうやって全てにおいて出来るだけ自力でやってきました。1人で生きている、と言っているんではないですよ。
アメリカって一度信頼を得られるとその後は安心だったりしますが、
その信頼を得るところに至るまでは努力が必要。
たとえばブロードウェイミュージカルも一度キャスティングされるとその後は有利!
だから指導するスタジオを借りる時も、ピアノの仕事を得る時も、そしてシアターを借りるのも何でも初めは難しい。
よいお返事を貰うまで、認められるまで、根気よくアタックするしかありません。
そう、チャンスが回ってきたときにしっかり出来ればとてもいい状況に代わります。
そして5年前の2010年に借りれることが決まったのがリバーサイドチャーチシアターでした。
ニューヨークで100年以上の歴史がある由緒あるチャーチの中のシアターとあって響きも気に入りました。
大きなシアターではないけど照明あり、カーテン有、舞台あり、そしてお値段もココならまかなえそう!
こうして初めてのシアターパフォーマンスを2010年5月30日に行いました。
きちっと連絡を取り合って、(相手のお返事は全くスムーズに来ませんが・・・こちらは迅速に、丁寧に。。。これもすべて信頼を得るためです!!!)、日本人マナーを意識し、感謝を表し、そうして初めての"ゆめパフォーマンス"は満員御礼、大成功となりました。
その時の大人クラスの演目が❝眠れる森の美女と白雪姫❞でした。
それから毎年5月末から6月頭にリバーサイドチャーチシアターをレンタルし、発表会を行ってきました。
2年目は❝パキータと不思議の国のアリス❞。
3年目からは公演を2回公演に増やして❝ライモンダとピーターパン❞。
4年目が❝白鳥の湖と白雪姫❞。
こうして私の夢、生徒の夢は毎年形となっていき、リバーサイドチャーチシアターからは信頼を得て、毎年喜んで貸していただき、ディレクターも私たちの公演は絶賛してくれました。
ちなみに今年も大絶賛して頂きましたよ。
私は毎年この時期がくると約3か月間、準備と練習で寝る時間も忘れて充実した日々を送ってきました。
この時期になると、気合がはいり、気が張って、寝ても覚めても発表会の事を考えています。
逆にどれだけ寝なくても力があった。
体に悪いけれど、疲れを感じない。
そして今年は5年目の舞台。
気合を入れて満員を見込んで3回公演に決めました。
演目は❝眠れる森の美女❞を再演!5年前よりかなりパワーアップしたプログラム。
そして子供たちは私がずっとやってみたいと思っていた日本のお話。オリジナルバレエを作ることに決めました。
子供たちはチュチュに憧れきっと発表会でチュチュを着ることを楽しみにしていると思うけど、日本で育った日本人の私がニューヨークでバレエスクールを開校し、そこにはたくさんの日本の血が通う子供たちが通ってきている。私はいつか日本のお話をバレエにしたいとずっと思っていました。
演目は、浦島太郎?桃太郎?猿蟹合戦?なんて考え、❝鶴の恩返し❞に決めました。
始めは日本テイストの音楽をiTunesで探していたのですがなかなか見つからない。❝鶴の恩返し❞のストーリーが完結できるにはかなりの曲を探さないといけません。
そして、それは今年の1月、ディズニーのバレエCDを録音しているときに80曲のディズニー音楽をアレンジして演奏、この勢いで作曲しよう!それが早い!それがいい!と思いつきました。
自分が作曲すれば自分のイメージと子供たちが踊りやすい音楽を作ることが出来ます。
そしてディズニーCDの録音後にストーリーの配分とシーンを考え、自宅で17曲を作曲して音楽を録音しました。
子供たちが沢山踊れるように、お客様が楽しめるように、ストーリーがわかりやすいように音楽と振付を考え、小道具や衣装のイメージを膨らませました。
3月、発表会の振付開始!!
大人、子供ともに振り付け開始!!
大人も踊るところがいっぱい!!ハリヤマバレエの大人クラスは熱心、みんな聞く耳を持ってくれて上手になりたい!と思ってくれているので、向上心があり、教え甲斐がある。
大人クラスは毎年私を驚かせ、感動させ、大きなことを教えてくれます。
練習はじめと本番までの変化、成長、進歩、やれば出来る!を示してくれます。
そうなんです、大人になってからでも出来るんです!
大人になってからも上達するんです!
やれば出来るを教えてくれるハリヤマバレエ大人クラスの生徒たち。
素晴らしいです。
ところが今年の4月ごろから私に異変が。
本来なら4月は振付が終わり、練習に力をいれ、自分の練習も初めて、プログラムや衣装の準備を始めている頃。
ある日の夕食後に胃のムカつきを感じて苦しくなった。
でもたまたまちょっと体調が悪いのかな・・・と思って気にしないつもりが、次の日もおかしい。
食後に痛む。夜になると痛む。
大丈夫、大丈夫、すぐ治る!と気楽に構えようとしていたけど、痛みは少しずつ増し、とうとう4月末ごろには夜中に胃が痛くてベットを転げまわる。
体が言うことを聞かないし、力が入らない。立っているのも辛い。
初めての経験。
不死身じゃないかと思うほどこれまで元気だった私がガタガタっと崩れた感じ。
辛かった。
立っていることがやっと。
でも今が発表会の準備の佳境!!1日、1日の練習は生徒にとって貴重だし重要。
火曜日しか来られない生徒はその練習を楽しみにしている、私が火曜日に休むとその生徒は1週間のロス。期待に応えらえれないのが何より嫌な私。休むという行動がとれない。
今思えばニューヨークに来て10年、自力で生きる!という思から走り始めた。
バレエクラスを初め、とうとう2010年にバレエスタジオを契約、来年の行方なんて見えない中で、とにかく自分で出来ることはすべて自分でやって走り続けてきた10年間。
これほど体調を崩したのは初めて。
この10年間、好きだから出来たことだとは言え、ついに疲れが出てきたのか、と思います。
❝眠り❞でオーロラ姫を踊りたいと思っていた私だけど、今年は無理じゃないか、辞めたほうがいいと思った。
誰にやってもらおう。
生徒の前で自らの恥をさらすべからず・・・。
何度も棄権しよう、どうしよう・・・・と考えたけど、思い切って辞める決断が出来なかった。
出来るんじゃないか・・・、どこかで❛やりたい・・・❜という思いが消えなかった。
冬のパフォーマンスで『先生、どうして踊らないのぉぉ!?!?』と言ってきた子供たちの顔も忘れられず、踊りたいという気持ちは消えなかった。
やっぱりバレエが好きなんだなぁ。
それにしてもついに1か月前になって、そろそろ焦らなければ!
練習、衣装や小道具、プログラムの準備もある。
急がないと!やらないと!間に合わない!
それまで本当に体が動かず、頭が働かず、指導だけで精一杯だったけれど1か月前となり、これ以上遅らせられない。
ラストスパート開始!
この発表会はきっと一生誰かの心に残るものになる、徹夜してでも最後まであがく!!
そんな私を見兼ねて?皆がサポートしてくれた。
今年はすごく皆さんの力に頼った。
こんなに頼れるものなの?
気持ち的に楽。安心感。
これまで出来るだけ自分で!!がモットーだった私は、人にお願いすることを委縮していたけど、
皆を巻き込むことで、大きな力になって、もっといい物に出来ることが分かった。
自分の練習。
胃が痛いことを理由に、踊りがイマイチだったけど仕方ないね・・・・なんて思われるようなことにはしたくない。
体調不良を理由に妥協することは許したくなかったです。
でも主催、指導、踊り。
この三つを掛け持すことは大変でした。
時間が少なかったので、やはりあまり追及出来なかったです。
もっと研究して追及したかったな。
アシスタントのゆいちゃんが本当によく手伝ってくれた。
ゆみちゃんもたくさん力になってくれた。
生徒のママたちもたくさん手を貸してくれた。
大人クラスのみんなもオニギリを作ってくれたり、お掃除を手伝ってくれて、本当に助かりました。
5周年という節目のパフォーマンス。
3公演、すべて違ったプログラム。
やりたい!!と思ったことをすべてやる!!!
そしてお客様、出演者、私の心に残るものにしたい。
責任をもって、少しでもいいパフォーマンスにしたい!という気持ちは変わりませんでした。
今年はこれまでの疲れも出たのか皆さんを心配させてしまい、発表会の数日前にもぶっ倒れて救急車を呼んでしまいました。
それでも今となっては何とか3回公演が皆様のおかげで無事に終えられて、やはりよかった!!本当によかったです。
自分の踊りには到底満足できませんが、踊らせてもらったことは幸せです。
そして生徒の頑張り、大人クラスの成長、鶴の恩返しの出来栄え、満足できました。
ハリヤマバレエ保護者の皆さん、生徒たち、ゆいちゃん、ゆみちゃん、典子先生、私の家族、
皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
私のニューヨーク10年間、そしてリバーサイドチャーチでの5周年、節目を迎えた発表会でした。
でもこれからはあまり無理しちゃいけないな、と感じているこの頃です・・・。
とか言いながら、次回の発表会はもう少し大きなシアターで!!と狙っている私です。