ジャクソン・コンクールの第3ラウンド(決戦)が終了しました。
31人のファイナリストが3日にわかれてクラシックと自信が用意したコンテンポラリーを踊りました。
どのダンサーも決戦に選ばれただけあってレベルの高いダンサーばかり。
しかし最終ラウンドとあって緊張したのかバランスを崩したり転んでしまうダンサーもいましたが、確実に将来有望なダンサーばかりでした。
中国や韓国からの参加者も多く、決戦にはアジア勢が多く残りました。
日本人の私が会場にいると、地元ジャクソンの人々から毎日声をかけられ日本人ダンサーのレベルの高さ、素晴らしさを褒めて頂きました。
またロシア、キューバ、チリ、アメリカからも素晴らしいダンサーたちが揃い、審査は難しかったと思います。
日本人ではジュニアの部の永田瑞穂、第一ラウンドから注目を集めたダンサーで、日本人離れした体系を持ちつま先も膝も美しく伸びていました。会場にいた皆が将来がとても有望、素晴らしいダンサーだと声をそろえた15歳。15歳とは思えない表現力と完成度の高い踊りを見せ、32回転のフェッテでも2回転や3回転、そして方向転換をしながらのターンを混ぜて軸のぶれない完璧な技術を見せて、とにかくスゴイ!!と驚きました。
シニアの部の加瀬 栞はイングリッシュ・ナショナル・バレエでプロフェッショナルとして踊っているダンサーなだけあり、足の出し方から首の使い方、指先の見せ方、動きのしなやかさ、とても洗練されていて美しく素晴らしいダンサーでとても印象に残りました。
第一ラウンドで客席をもっとも沸かせたと言っても良いのは宮崎たま子。エスメラルダのパ・ド・ドゥでアチチュードのプロムナードから永遠に止っていられそうなバランスを見せ、そのままバランスから笑顔でアラベスクに変えて見せたとき、客席は驚きに湧きあがりました。
彼女の笑顔には何かとても引きつけられるものがあり、彼女の踊りにはパッションがあり、見ると元気になります。
そしてシニアの部の男子、藤島光太。軽々とジャンプすると空中に高く飛び上がり、回転の速さと軸のコントロール、テクニックをしっかりと見せ会場を大きく沸かせました。基本のポディション、着地、手の使い方のポールドブラも正確で、テクニックだけではなくきっちりと踊りました。
第1ラウンドでは99人のダンサー、そこから54人、そして最終ラウンドで31人に選ばれ、みな素晴らしいダンサー達でしたが、日本人のメダリストは期待出来ます。
発表は数時間後です!!