4月12日、ニューヨーク・リンカーンセンターのデービット・コッチシアターでユースアメリカグランプリ・ニューヨークファイナルの決戦が行われ、見に行ってきました。
毎年見せてもらっています。
3年前と2年前は参加もしていましたが今年は生徒たちはコンクール無し年。レッスンと発表会のみです。
審査開始前に全国1万人の子供たちが全国各地での予選会に参加したとアナウンスされ、一万人?!どんどん大きくなりますね。
その中からニューヨークファイナルの出場権を得て、さらに決戦に進んだのはジュニア女子28名、ジュニア男子16名。シニア女子21名、シニア男子21名。
今年は日本人で決戦に通過したのはジュニア女子から2人、中島耀さん、平野丹緒さん(留学生)。
ジュニア男子・森脇秀行さん、三宅啄未さん。
シニア女子は1人だけ。東真帆さん。
シニア男子・十川大希さん、栗原柊さん、岩崎達さん、倉智太朗さん(留学生)。
例年に比べると日本人女子の通過者が少なく、韓国人、中国人も少なかったです。アジア人枠とかヨーロッパ枠でも出来たのかな…?
日本人の皆さんは良くレッスンし、良く理解し、正確に踊っていて流石です。
勢い余って…とか、それあり?みたいな動きはありませんね。ハッタリ無し。無茶無し。見ていてハラハラしませんね。笑
ユースには才能のある子供達が大集結しますが、最終的に審査員に好まれ選ばれるのは、見せ見せ、キメキメではなく純粋に、純粋なバレエを踊ることだと思いました。
最終的にやはり大事なのはバレエの本質。
どのバリエーションにしても回転数や180度足が上がるかではありませんね。
だからどれだけ観客に受けても審査結果は違いました。まぁ当たり前ですかね…。全国の著名スクールの先生方がお選びになるんだからそりゃそうだ。
基本のポディションを理解していること、いつもきちんとポディションを使うことが出来ること、アンデオール・ターンアウトが出来ていること、そしてステップとステップの繋ぎが美しいこと。
その証拠にシニア女子の一位の子はニキヤのバリエーション。丁寧さとコントロールが要され誤魔化しの効かない踊り。
これを如何に踊るかは10代には難しいことです。
ジュニア一位の三宅君も正に正確で基本を丁寧に見せた踊り。
男の子でこの歳でここまでのレッスンが出来ているのはご指導する先生と本人のハードワークがあってこそだと思いました。
倉智君は更にその上でテクニックを磨いていると思いました。
それにしてもファイナリストの共通点は甲が綺麗…。どの子も嫌になる程の足の持ち主でした。ファイナルに残る必須条件かと思いました。
ユース目指すなら甲トレ、甲ストレッチは欠かさずやった方が良さそうです。
:ユース・アメリカ・グランプリ・ニューヨークファイナル結果
◆ジュニアの部・男子1位 三宅 啄未(白鳥の湖より王子のバリエーション)
◆シニアの部・男子1位 倉智 太郎(ドン・キホーテよりバジルのバリエーション)
◆プリコンペティティブ部門・女子トップ12 亀田 智世
◆プリコンペティティブ部門・男子トップ12 松岡 海人
◆ジュニアの部・女子トップ12 中島 耀(眠れる森の美女よりローズアダジオのバリエーション)
◆シニアの部・女子トップ12 東 真帆(眠れる森の美女よりオーロラ姫のバリエーション)
◆シニアの部・男子トップ12 栗原 柊(タリスマンよりバリエーション)
◆アンサンブル部門3位 YARITA YU BALLET STUDIO(Pace)
全ての入賞者はYAGP本サイトにあります。
http://yagp.org/?page_id=6637